「公務員をやめるなんてもったいない」
「後悔するんじゃないか」
「民間に行っても使いものにならないかもしれない…」
そんな不安を抱えていませんか?
未経験の業界への転職は不安になりますよね。
でも、全く気にする必要ありません!
私も元々地方公務員で、現在は民間企業へ転職しコンサルティングファームで働いています。
そんな私自身の実体験や周りの元公務員の声をまとめ、公務員をやめて民間企業に転職するメリットをお伝えします。今、公務員をやめたいと思っている20代のあなたの参考になればうれしいです!
ぜひ最後まで読んでいってください。
公務員をやめたい理由を明確にしよう
転職を失敗に終わらせないためには、「自分がなぜ公務員をやめたいのか」という理由を明確にする必要があります。
- リモートワークやフレックス等、自由な働き方をしたい
- 専門性を身に着けたい
- 力をつけてどんどん昇進したい
といったように、「公務員をやめたい」を裏返すと「自分が求めているもの」が見えてきます。
公務員として働いている今、何がネックになって転職を考えているかをじっくり考えてみましょう。ここを明確にすることで本当に転職すべきかの判断ができたり、自分に合った転職先を見つけやすくなります。
私が20代で公務員をやめたいと思った理由
元々地方公務員として働いていた私が、公務員をやめて民間企業へ転職しようと思った理由をお伝えします。
プラス面、マイナス面合わせて5つあげていますので、ぜひ参考としてください。
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待遇に不満があった
一昔前までは、公務員になってしまえば退職まで安泰というイメージがありました。
しかし実際に入ってみると世間のイメージとは裏腹に、
- 残業代が出ない
- 毎日遅くまで残業
- 休日出勤
といった厳しい環境で働くことも多いですよね。
共働きの家庭やひとり世帯の増加、少子高齢化などにより世の中のニーズは多様化し、それにより公務員に求められるものも多様化・複雑化してきています。
一方で公務員の人数は減少傾向。今までよりも少ない人数、限られた財源の中でより多くの業務、課題解決を行わないといけません。
そんな環境で仕事をしていくなかで、「この先20年後、30年後はどうなるのだろうか…」という先の見えない不安が常に付きまとっていました。
先ほども述べたとおり世の中の変化とともに公務員の在り方も変わってきています。
私が公務員として働いていたのはたった6年ほどですが、「この6年でさえ世の中が大きく変わり、年々不安が大きくなっているのだから、自分の世代が管理職になって組織を引っ張っていくころにはどうなってしまうのだろう」という不安が拭えず、動くなら早いほうが良いと考えるようになりました。
組織の体質が合わなかった
公務員は基本的に年功序列で、務める年数が長くなればなるほど給料が高く、また役職が上がっていきます。
民間企業のようにノルマや数字に追われることも基本的にはありません。
すると、
- 長年勤めているだけで主体性のない管理職がいる
- やってもやらなくてもお給料が変わらないため、ほかの人に仕事を押しつけるようになる
等でやる気がある若手職員のモチベーションが下がっていきます。
また、業務改善の意識が薄く
- ノー残業デーのアナウンスはあるもののBGMになっていて誰も帰らない(だらだらと残業を続けている)
- 日常業務がアナログで非効率になっている
- 決裁が下りるまでに何日もかかる
- 若手職員は朝早くに出勤して仕事場の掃除を行う
といった環境も当たり前になっています。
そんな中で過ごしていると時間を無駄にしているような感覚になることも多く、「一日の大半の時間をかけて仕事をするのであれば、本当の意味で住民のためになることをしたい、少しでも良いものを提供できるようになりたい」と思うようになりました。
人間関係に疲弊した
公務員の人間関係は閉鎖的で特殊です。
特に地方公務員の場合、住民と生活区域も近いことが多いため
- プライベートで住民とばったり会うことがある
- 週末は地域のイベントに参加
といったように、オンとオフのメリハリをつけづらい環境であることが多いです。
また、年功序列で成果によって評価が変わることがないため、職場内でも
- 管理ができない管理職
- やる気がなく人任せな人
- 相手によって態度を変える人
が出てきやすく、職場内の生産性が下がってしまうこともあります。
これは、公務員がお客様を選ぶことができない公的な機関であること、辞める人が少なく人が固定化して閉鎖的な環境だからこそ起こりやすくなっています。
公務員の休職者は意外と多く、独特な文化や閉鎖的な環境だからこそ起こるハラスメントによりメンタルを病む人も珍しくありません。
実際に私の働いていた職場も休職者が多く、残った人たちで多くの仕事をこなさなければならないという悪循環になっていました。
人間関係ですり減り心身ともに疲弊してしまっては本末転倒です。自分の心身を守るためにも、新たな環境へ一歩を踏み出そうと思いました。
今の時代に合った働き方をしたかった
リモートワーク、DX、男性の育児休暇…「働き方改革」が推進され、現代の働き方はここ数年で大きく変わってきています。
そんな世の中の動きを敏感にキャッチし、民間企業が今の時代に合った働き方を模索し変化している中で、昔のまま変わらない公務員の体制にだんだんと疑問を覚えるようになりました。
世の中の変化に伴い、公務員に求められているものも日々変化しているはずです。
前例踏襲で昔から何も変わらず時代錯誤な働き方に疑問を覚え、民間企業と自分がいる組織の乖離をどんどん大きく感じるようになりました。
「今の時代に合わせた働き方をしたい」、「現代社会が求めているものを理解し、より良いものを提供できるような仕事がしたい」
そう考えるようになりました。
専門性を身につけたかった
公務員は数年おきに部署異動があります。これは内部統制や環境を良好に保つため、また職員のスキルアップの面ではとても良いことです。
しかし一方で、あまり関連がない部署を渡り歩くことも多く専門性が身につきづらくなっています。
ある部署でやりたいことがあったり、今いる部署でもう少し頑張りたいと思っても、全く別の部署に異動になることもあります。
また、希望していない部署やあまり適していない部署に配属され、心身を壊してしまうケースもあります。
私は公務員として様々な職業の人と接する中で、「ゼネラリストよりもスペシャリストになりたい」と思うようになりました。
「この分野は誰にも負けない」と胸を張れるくらいの専門性を身に着け、その専門性をもって仕事をすればより良い価値をお客様に提供でき、結果として自分の自信にもつながるのではと思ったからです。
【20代】公務員をやめるメリット5選
ここから先は、20代で公務員をやめるメリットを5つお伝えします。
実際に20代で公務員から民間企業へ転職した私の実体験に基づいてお伝えしますので、参考になれば嬉しいです。
未経験転職がしやすい
何より一番のメリットは未経験転職がしやすいことです。
公務員に限らず、一般的に未経験転職は若いほうが有利と言われています。企業の採用側は、若いうちに会社で働いてもらいその会社の方針や働き方を教育して、長く勤めてほしいといった考えがあるからです。
また、一般的に「公務員は市場価値が低く、転職が難しい」と言われています。
これは公務員から民間に転職すると多くの場合「未経験」での転職になること、また公務員の仕事上、利潤を追求する意識が低いと思われていること等が理由です。
しかし、20代のうちであればあまり心配する必要はありません。
企業側も若手の採用に積極的なため、入社後の伸びしろを期待してポテンシャル採用される可能性が高いです。
- 公務員試験を突破した勤勉性、計画性
- 住民対応によるストレス耐性
- 若手で新たな世界へ挑戦する勇気、行動力、問題意識
20代での転職はこのような力をアピールすることができます。
30代以降の転職は「即戦力」となることが求められますが、20代であれば、新たなキャリアを1から築いていくのも遅くありません。早いうちに転職をすれば、それだけ選べる業界や職種の幅も多くなります。
待遇や環境が良くなる
転職先や自分次第にはなりますが、今より年収を上げたり待遇をよくすることもできます。
公務員は若手のうちはあまりお給料も高くなく、雑務等も多いですよね。
しかし民間企業へ転職すると、今より余裕のある暮らしができるようになるかもれません!
民間企業は、個人の能力や成績を重視する傾向にあります。そのため、自分の頑張り次第で現在よりも大幅に給料があがる可能性があります。
- 年収20パーセントアップ
- フレックス、リモートワークで働ける
- フリーアドレス制で出社時は好きな席で仕事ができる
- 無駄な残業、飲み会がなくなる
- 若手でもどんどん昇進できる
このように、いま私は公務員だった時よりも自由で余裕のある暮らしができています。公務員時代は勤務時間が決まっており毎日出社していましたが、今はリモートワークができ自分の時間も増えました。
もちろん転職先の企業次第にはなりますが、自分の頭で考え、転職に向けて行動しようとしているあなたであれば、より良い民間企業に転職できる可能性が高いです。
副業できる
公務員は法律で営利を目的とする副業が禁止されています。
その一方で民間企業であれば副業できる会社も多く、本業以外の収入を得ることも可能です。本業ですでに収入があるため、副業では収入にこだわりすぎず自分の好きなことに挑戦できるのも良いところです。
本業で得たスキルを副業に生かすこともできますし、反対に副業で習得したスキルを使用し本業でキャリアアップを図ったり独立・起業することもできます。
自分のやりたい仕事ができる
公務員の場合、自分が希望している部署に配属されることは少ないです。もし希望の部署に配属されたとしても異動があるので、たった数年で別の部署へ…ということになります。
その一方、民間企業では自分のやりたい仕事をできる可能性が高いです。中途採用の場合は特に、部署やポジションごとに募集をかけているので、転職前に自分がどのような仕事をしたいのかしっかり自己分析したうえで応募しましょう。
また現在では、人材を必要としている部署が社内で募集をかけ、異動希望者を集う「社内公募制度」を導入している企業も増えています。いろいろなことに興味がある場合や、やりたいことが定まっていない場合はそのような企業を選択するのも良いでしょう。
キャリアの幅が広がる
20代のうちに民間企業へ転職すると、その後のキャリアの幅も広がります。
- 転職先の企業でキャリアアップを目指す
- 転職先の企業で養った力を武器に再度転職
- 専門性を身に着け独立・起業
上記は転職後のキャリアプランの一例です。
公務員の場合は成果をあげたからといってすぐに昇進・昇給に繋がるわけではありません。
その一方民間企業の場合は、先ほども述べたとおり個人の能力や成績次第ですぐに昇進できることもあり、早い段階でキャリアアップをすることも可能です。
そのため、より自由で働きやすい環境を実現したい方は、公務員から民間企業への転職がおすすめです。
転職するのが早ければ早いほど、その後のキャリアプランは幅広く選択できるようになります。
公務員をやめるデメリット3選
公務員をやめることのメリットはたくさんありますが、一方でデメリットもあります。
ここから先はデメリットを3点あげていますので、これらを読みよく確認したうえで後悔のない選択をしましょう!
「安定」を手放す
やはり「公務員=安定」というイメージがあると思います。
例えば2020年から世界中で猛威を振るったコロナウイルス。今まで就活生の人気企業も新卒募集を停止したり、数々の企業でボーナスがなくなったり…。誰も予想できなかった事態に見舞われました。
そんな中でも公務員であれば安定したお給料が支給され、仕事がなくなることは基本的にありません。(急に始まったコロナ対応によりてんやわんやではありましたが…笑)
また、退職金があることも重要なポイントです。民間企業では退職金制度自体が存在しないこともあるため、転職時には事前に確認が必要です。
福利厚生の充実度が下がる
また、転職先の企業にもよりますが福利厚生の充実度が下がる可能性もあります。
公務員は、保険や年金、各種休暇制度(妊娠・出産、病気、介護等)が充実しており、安心して生活ができる仕組みが整っています。
これに対し、民間企業では企業ごとに福利厚生の内容が大きく異なっており、必ずしも公務員と同等の水準が保証されるわけではありません。
特に、中小企業やベンチャー企業では、福利厚生が十分でない場合もあります。ライフステージや不測の事態に備え、自分で対策をする必要も出てくるかもしれません。
社会的信用が低下する
公務員を辞めることで社会的信用が低下する可能性があります。
公務員は安定していることや公的な役割を果たす職業であること等から、一般的に高い社会的信用があります。
そのため、公務員を辞めて民間企業に転職すると、この社会的信用が低下する可能性があります。
社会的信用が下がると、金融機関の融資やクレジットカードの審査などに影響します。
特に、あまり安定しない職業の場合や知名度が低い企業へ転職をする場合には、その影響が顕著になることがありますので注意しましょう。
【結論】公務員をやめたいなら20代のうちがベスト!
繰り返しになってしまいますが、公務員をやめたいと思っているのであれば早めに行動しましょう。
私も転職をするときは悩み、不安もありましたが、今は転職して本当に良かったと思っています。
公務員時代よりも年収が増え、労働時間は減り、リモートワーク等働き方も柔軟になりました。
行動する前は不安になりますが、もやもやした気持ちを抱えながら公務員を続けていても時間がもったいないです!
人生は一度きりです。
貴重な20代のこの時間を無駄にしないよう、今すぐ行動をしましょう!
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