「公務員から転職したいけど失敗したくない…」
「どうやって転職活動を進めたらよいか分からない…」
「そもそも公務員から転職ってできるの?」
公務員から民間企業へ転職を考えている方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では過去に同じ悩みを抱え、転職をし、現在はコンサルティングファームに勤務している私が転職を成功させるコツをお伝えします!
公務員から民間への転職が厳しいといわれる理由3選
「公務員から民間企業への転職は厳しい」と聞くと不安になりますよね。
では、一体なぜ公務員から民間へ転職するのは厳しいと言われているのでしょうか。
ここをおさえれば転職も怖くありませんし、実際に公務員から民間への転職を成功させている人はたくさんいます!
主な理由を3点あげていますので、ぜひチェックしてください。
利益の追求をしていないから
まず、公務員と民間の大きな違いは「利益の追求があるかないか」というところです。
公務員…平等・公平性を持って良い社会・暮らしを追求し、行政サービスを提供することを目的とする非営利的組織です。
民間…モノ・サービスを提供することで自社・個人の利益を追求することを目的とする営利的組織です。
このように公務員と民間は、仕事の目的や追求するものが根本的に違います。
悪い言い方ですが、公務員の場合は利益を上げなくても一定の給料が入ってきます。
そのため、公務員は民間企業の「利益を追求する」という仕事についていけないのではないかと思われるのです。
実際に私も転職活動時の面接で「民間では数字を追うことが求められるけれども大丈夫か」といったことを聞かれました。
転職活動をする際は、このギャップを埋められるよう「ビジネス意識」があることをアピールしましょう。
専門スキルがないから
公務員は数年おきで異動があり、専門的な知識が身に付きづらくなっています。
また、先ほど述べたとおり仕事の目的や追求するものが根本的に違い、公務員で身に着けたスキルが民間企業ではあまり役に立たないという特徴もあります。
転職市場では「○○の業務を△年以上経験」のように経験者であることが応募要件に入っていることが多く、経験があること自体が強みになることもあります。
公務員から民間へ転職する際には大抵の場合、「未経験」での転職になります。
そのため、未経験でも学習意欲があり自主的に行動できることをアピールする必要があります。
公務員に対する世間のイメージ
世間が公務員に対して持っているイメージが、公務員から民間への転職を難しくしている要因の一つです。
- 年功序列
- お役所仕事
- 仕事が遅い
- 頭が固い
- 仕事がマニュアル通りで簡単
こういったイメージが邪魔をして「公務員はちょっと…」と思われてしまう可能性もあります。
そのようなイメージを払拭できるよう、主体性や当事者意識、学習意欲をアピールするようにしましょう。
公務員からの転職を成功させるコツ5選
ここまで転職が厳しいと言われる理由を説明してきましたが、実際には公務員から民間への転職を成功させた人はたくさんいます。
後悔しない転職をするためにも、下準備は丁寧に行いましょう!
ここから先は、私の実体験も踏まえて転職を成功させるコツをお伝えします。
転職エージェントに登録する
まずは転職のプロを頼りましょう!
転職エージェント | 特徴 |
第二新卒AGENTneo | ・20代特化型 ・サポートが手厚い ・未経験求人が多い |
パソナキャリア | ・年収アップ率が高い ・女性の転職に強い |
リクルートエージェント | ・転職実績No.1 ・年代・地域問わず求人が豊富 |
doda | ・大手~中小企業まで求人がそろっている ・イベントが豊富 |
自分で情報収集することももちろん大切ですが、転職エージェントに登録するとキャリアアドバイザーから情報をたくさん得ることができます。
何人もの転職をサポートしている転職のプロなので、
自分と同じような職歴・年齢の人の成功事例やおすすめの転職先など、その人に合ったアドバイスもいただけます。
私も実際に、まずは転職エージェントに登録することから始めました。
私が利用してみて感じた転職エージェントに登録するメリットは以下のとおりです。
- プロからアドバイスをもらえる
- エージェントならではの有益な情報が入ってくる
- 非公開求人を含め、自分に合った企業や業種を紹介してもらえる
- 書類の添削、面接のフォローをしてもらえる
- 相談するだけでもOK!!(相談した結果、転職しなくてもOKです)
また、転職エージェントは1社のみならず複数登録することをお勧めします。実際に私も3社ほど登録しました。
キャリアアドバイザーもその点は想定していますので、複数併用していることを担当のアドバイザーに伝えるようにすれば問題ありません。
複数のエージェントを併用することで求人を比較できたり、さまざまな角度からアドバイスを受けられるなど、選択肢の幅が広がります。
自己分析を行う
転職するうえで「自己分析」はとても大切です。
- 自分の強み・弱みは何か
- 自分が好きなこと・嫌いなことはなにか
- どんな価値観を持っているか
- どのようなキャリアを歩んでいきたいか(ワーク・ライフ・バランスを大切にしたい、どんどん昇進していきたいetc…)
転職活動をするうえで自分の軸となる部分を固めましょう。ここをはっきりさせておくことで会社の選び方、転職後の満足後も変わってきます。
また、しっかりと自己分析をすることで書類作成・面接のときにも自分のアピールをしやすくなります。
私は、特に「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確にしました。
公務員から転職となると「未経験転職」になることが多いので、必ずしもやりたいことで条件のあう求人があるかわかりません。
そのため、私は「やりたくないこと」を明確にして、求人に応募する際は「やりたくない仕事を外す」という考え方で幅広く求人を見ていきました。
はじめはあまり興味のなかった仕事でも、調べていくうちに面白さがわかってくることもありますし、選考が進むにつれて自然と絞られてきますので、間口を広くしておくのは一つのポイントです。
書類作成・面接対策を丁寧に行う
内定を得るためには、多くの場合書類選考と面接があります。
企業の選考者は、限られた時間の中で大量の応募者の中から採用する人を決定します。そのため、大量の応募者の中から目を引くような書類の作成、短い面接の時間で自分の能力ややる気をアピールしないといけません。
とはいっても、
- いったい何を書いたらよいのかわからない
- あまりアピールできることがない
と悩むこともありますよね。
実は、公務員として働く中でも民間に通じるスキルはたくさんあります。
- 他部署との調整力
- 様々立場の人とのコミュニケーション能力
- 定期的な異動による適応力、柔軟性
- 公務員試験を突破した基礎学力
こういったものは公務員だからこそアピールできる長所でもなあります。
私も実際に、自分が経験した業務の中から、民間企業に行っても役に立ちそうなエピソードをいくつか用意しました。
書類作成
まずは書類選考を突破することが第一段階です。
数多くの応募者のなかから、「この人に会いたい」、「この人の話を聞いてみたい」と思ってもらえる書類を作成しましょう。
民間企業でも通用するスキル×自分の実体験の形で書くとおすすめです。特に未経験の場合は、自ら考え主体的に行動したエピソードを入れるとよいでしょう。
面接対策
面接では、限られた時間の中で「自分はこの会社で役に立つ人間、この会社に必要な人間だ」といかに伝えられるかがポイントになります。
自分にはどんなスキルやが能力があり、入社後にどのような形で仕事につなげることができるかという点を整理しておきましょう。その際に、実際に自分が業務で成し遂げた例を出すと説得力が出ます。
また、逆にうまくいかなかった仕事に対しては、どのような点が失敗につながってしまったのか、結果を分析してどのように改善したかを説明できるようにしておくことも大切です。
応募する企業を調べる
転職活動においては、応募先の企業を調べておくことも大切です。
私は事前に、
- 会社の経営理念
- 求める人物像
- 事業内容
- 離職率
- 福利厚生
をチェックするようにしていました。
特に
- 会社の経営理念
- 求める人物像
- 事業内容
あたりは、よく調べておくことで入社意欲のアピールにもなりますし、入社後に雰囲気が合わなかったなどのミスマッチを防ぐことにもつながります。
また、経営理念や求める人物像によって面接でアピールする方向性も決めることができます。
なるべく早いタイミングで行動する
転職活動は早ければ早いほど有利なので、転職したいと思ったら早めに行動しましょう。
公務員から民間の転職の場合、ほぼ確実に「未経験」での転職になります。転職時の年齢が上がれば上がるほど、「即戦力」となることが求められます。
年齢が若いほど未経験での転職はしやすくなりますし、転職後のキャリアの幅も広がります。
もしあなたが転職を今転職を考えているのであれば、早めに動いたほうがよいでしょう。
公務員から転職するメリット・デメリット
「公務員から転職したいけど後悔もしたくない…」
そんなあなたに公務員から民間に転職するメリット・デメリットをお伝えします。
公務員から民間に転職するメリット
公務員から民間に転職するメリットはたくさんありますが、代表的なものは以下の4点があげられます。
- 待遇・環境がよくなる
- 副業ができる
- 自分のやりたい仕事ができる
- キャリアの幅が広がる
公務員から民間に転職するデメリット
一方で、公務員から転職するデメリットも少なからずあります。一概には言えませんが、転職先によってはこういったこともあるでしょう。
- 安定を手放す
- 福利厚生の充実度が下がる可能性がある
- 社会的信用が低下する可能性がある
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
【結論】公務員から民間の転職は成功させられる!
ここまで公務員から転職を成功させるコツを書いてきましたが、結論、公務員から民間への転職は成功させられます!
私も完全未経験からの転職でしたし、今は国家公務員・地方公務員ともに民間へ転職する人が増えています。
きちんと準備をしたうえで後悔のない転職活動、転職後のキャリアを充実させましょう!!
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